資本家にとってお金より重要なもの

以前、ブログで「資本家マインドセット」の本を紹介しつつ、私は資本家になりたかったんだなあというお話をしました。

そんな話を、お世話になっている、「お金のプロ」の方(海外で富裕層のプライベートバンカーをされて、現場でトレーディングされてきた方。現役)から、

「M&Aで一番大事なのは人なんですよね。会社買っても、社員が根こそぎ辞めるかもしれないし。それに、何か訴訟になるリスクがあったりして買った瞬間訴えられたり。お金はすぐに調達できますけどね。(人も情報もなかなか得難い)」と言うようなことをお話いただきました。

なんか目から鱗でした。私が読んだ本にはお金のことは結構書いてあったけど、人のことはあまり書かれていなかったなと思い出しました。

私はお金管理の専門家なので「資金繰り」が重要だといつもお話しますが、それは創業期とか業績が傾いたとか、急成長に資金需要が追いつかない時とかに威力を発揮します。

頑張って継続的に売上が上がって、税引前利益も上がって、現金が余る(数ヶ月売上がなくても固定費を賄えて会社を立て直す期間存続できる預金を超えた部分)ほどになったら、次は、自社が欲しい「人」をどうやって手に入れるかなんだなと。

優秀で、社長に忠誠誓ってくれ、裏切らない人。まあそんな都合の良い人はなかなか現れないので、出会う確率を上げるしかない。

そのため、社長は交友関係を広げるのですね。飲みに行ったり、ゴルフしたり、麻雀したり。経営者交流会に入ったり。

それに社長自身の魅力も上げないといけない。マイナスイメージ持たれたら人は寄ってこないですからね(私もいろいろありました)

「人材」も「情報」も人から入ってくる。
若い頃から散々聞いてますが、最近実感することが多々あります。

優秀な人が入社して、情報も得られるようなった会社は強い。銀行が借りてくれと言ってくるし、投資家から出資させてくれ、と懇願されお金が集まる。

この好循環が経営の理想ですね。

「お金は人の役立つように出したら入ってくる」と師匠はお話されました。

こういうことなのかな?と少しわかった感じです。